Anatomy · Field Note 22
AIの中身を、開けてみる
AIに何かを頼むとき、画面に打ち込む言葉のほかに、AIが自分自身へ向けて受け取っている指示があります。普段は表に出ません。その全文を抜き出して公開している場所をもとに、中身を部品ごとに開けられるようにしました。一番長い指示が、うまくコードを書くための指示ではなかった——そこから始めます。
トップへ戻る1個に見えて、寄せ集め
「Claude Code」はひとつのアシスタントに見えます。中身は、役割で分かれた指示の寄せ集めです。下の箱を開けると、5つの種類に分かれます。気になる部品を押すと、それが裏で何を任されているかと、分量の目安が出ます。
ひとつのアシスタント、に見えています。
部品を押すと、その中身がここに出ます。
一番長いのは、安全のための指示
振る舞いを決める指示の中で、単体で一番長いのは「自律的に動くときの安全監視」でした。第1部が7,400、第2部が8,784トークン。うまく計画する指示や、調べる指示、道具ひとつの説明と比べると、桁が違います。
賢く動くための指示より、勝手に危ないことをしないための指示に、最も多くの言葉が割かれています。分量の置き場所は、優先順位の置き場所でもあります。
1コマンドが、実は9部構成
「コードをレビューして」という1つの指示も、開けると9個の連携した指示でできていました。探す角度を決め、力の入れ方を段階で切り替え、二通りのやり方で検証し、結果を書き出して、直すところまで。
コードレビュー指示の内訳(9部)
ひとつのボタンの裏に、分けられた工程が並んでいます。大きさより、この分かれ方そのものが中身です。
数字は、すぐ古くなる
ここに出した数は、v2.1.185(2026年6月20日)時点のひとつのスナップショットです。元の場所は新しい版が出るたび数分で更新され、半年で350個から515個へ増えました。だから見るべきは数そのものではなく、増え方——どこに手間が足されていくか、です。
中身そのものを見たいとき
部品の全文(515個の指示)は、解析して公開しているリポジトリで読めます。同じ中身を部品ごとに開けて、つかみやすい形に置き直しただけで、新しい事実を足したわけではありません。自分の Claude Code の指示を書き換えられる tweakcc という姉妹ツールも、そこから辿れます。
Source · Piebald-AI
github.com/Piebald-AI/claude-code-system-prompts規模より、構造
515個という数は、それだけでは「たくさんある」で終わります。開けて並べ替えると、別のことが見えてきます——1個に見えて寄せ集めで、賢さより安全に一番の言葉が割かれ、ひとつのボタンが9工程に分かれている。大きさではなく、どう組み立てられているか。そこにいつも、正体が出ます。